*

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でリアル・タイムトラベル

公開日: : 最終更新日:2019/06/13 映画:ハ行

 

なんだか今年は80年代〜90年代の人気映画のリブート作やリメイク作が目白押し。今が2015年だいうのを忘れて当時にタイムスリップしてしまったみたい。現在の技術でパワーアップした作品を観るのは楽しいのだが、これは映画離れしてしまった当時の映画ファンを呼び戻すためなのか、それとも単純に新しいネタがもう無いのか? 後者であってほしくないものだ。

タイムスリップといえば、今年2015年は『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』でマーティーが訪れる未来にあたる年。この映画の現在として基本となる年は1985年。まさに30年後の未来。映画を観てた当時、30年後なんて想像するのも難しい遠い未来でした。結構現実になったものもあるので面白い。自分が生きている間にやってくる未来だと思ってもみなかった。ちなみに『ドラえもん』で時々出てくる大人になったのび太くんの住む未来は2000年くらいだと思うから、これは今より過去。まさにレトロフューチャー!! 空飛ぶ車は実現しなかったけど3D映画は一般的になった。思えば21世紀を迎えた時点で、未来を描くSF作品が一気に減った。ひとつの未来のボーダーラインを越えてしまったのだろう。新世紀を迎えてからは、映画は過去を描くようになった気がする。

なんでも監督のロバート・ゼメキスは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』はリブート・リメイクは自身が生きているうちはさせないと宣言している。これはこれで大事なことだ。結局再スタート作品は新鮮味がなく、いまはブームかも知れないが、そろそろ観客も辟易しはじめている。このブーム期に再スタートできなかったのだから、早々に諦めたほうがいい。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でのマーティーの過去である1955年や西部開拓時代への旅のリアルタイムは知らないけれど、2015年の未来の旅は自分も知ってることになる。このリブートブームもあってか、最近自分自身がタイムトラベルしているような錯覚に陥る不思議な感覚。この映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を初めて観た時のこと、今でもよく覚えている。長い間何度も観返した映画だからこそ出来る体験だけど、これからはこんな不思議体験をする映画が増えるのだろう。自分も長く生きたものだとつくづく感じる。『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』を2015年の今あらためて観直して、ゼメキスの未来予想の答え合わせをしてみるのも楽しいかも知れない。

関連記事

no image

『ファインディング・ドリー』マイノリティへの応援歌

  映画はひととき、現実から逃避させてくれる夢みたいなもの。いつからか映画というエン

記事を読む

no image

『はだしのゲン』残酷だから隠せばいいの?

  明日8月6日は広島の原爆の日ということで、『はだしのゲン』ドラマ版の話。

記事を読む

『星の子』 愛情からの歪みについて

今、多くの日本中の人たちが気になるニュース、宗教と政治問題。その中でも宗教二世問題は、今まで

記事を読む

『プリキュアシリーズ』 女児たちが憧れる厨二

この『プリキュアシリーズ』 今年は10周年との事。 ウチの幼稚園の娘も大好きで、 何度

記事を読む

『パリ、テキサス』 ダメなときはダメなとき

ヴィム・ヴェンダースの1984年の映画『パリ、テキサス』を観た。この映画を観るのは数十年ぶり

記事を読む

『ボス・ベイビー』新しい家族なんていらないよ!

近年のドリームワークス・アニメーションの作品が日本では劇場公開されなくなっていた。『ヒックと

記事を読む

no image

『ファイト・クラブ』とミニマリスト

最近はやりのミニマリスト。自分の持ちものはできる限り最小限にして、部屋も殺風景。でも数少ない持ちもの

記事を読む

no image

『ひつじのショーン〜バック・トゥ・ザ・ホーム』人のふり見て我がふり笑え

  なにこれ、おもしろい! NHK Eテレで放送しているテレビシリーズ『ひつじ

記事を読む

『ヒックとドラゴン』真の勇気とは?

ウチの2歳の息子も『ひっくとどらぽん』と 怖がりながらも大好きな 米ドリームワークス映画

記事を読む

『パラサイト 半地下の家族』 国境を越えた多様性韓流エンタメ

ここのところの韓流エンターテイメントのパワーがすごい。音楽ではBTSが、アメリカのビルボード

記事を読む

『M3GAN ミーガン 2.0』 ゆるぎないロボ愛よ永遠に

自分はSFが好き。友だちロボットのAIがバグって、人間を襲い出すS

『ナミビアの砂漠』 生きづらさ観察記

日曜日の朝にフジテレビで放送している番組『ボクらの時代』に俳優

『サタンタンゴ』 観客もそそのかす商業芸術の実験

今年2025年のノーベル文化賞をクラスナホルカイ・ラースローが

『教皇選挙』 わけがわからなくなってわかるもの

映画『教皇選挙』が日本でもヒットしていると、この映画が公開時に

『たかが世界の終わり』 さらに新しい恐るべき子ども

グザヴィエ・ドラン監督の名前は、よくクリエーターの中で名前が出

→もっと見る

PAGE TOP ↑