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『バウンス ko GALS』JKビジネスの今昔

公開日: : 最終更新日:2015/11/08 メディア, 映画:ハ行,

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JKビジネスについて、最近多くテレビなどメディア
とりあつかわれているような気がする。
新しい規制ができるのだろう。

JKビジネスとは何か?
「JK」とは女子高生の俗称。
アルバイトでお金を払った客とデートをしたりして
高額のギャランティを取得する
ソフト売春といったところ。
(結局は売春へと繋がっていくのだが)

いつの世も新たな風俗産業は生まれ、
法律の規制をかいくぐってビジネスとなる。
ひとつ消えてはまた新しい抜け目をみつけて
ひとつと生まれてくる産業。

需要と供給があるので、
取り締まるのもいたちごっこ。
そして需要と供給があるからこそ後を絶たない。

この高額アルバイトに参加する女子高校生は
無知でもなんでもなく、
危険な臭いは充分感じ取って、
自ら求めてこのバイトを選んでくる。

危険なものでも利用してやる。
大道を進んでも結局たかが知れている。

まったく社会や大人を信用していないのがわかる。

人(親)に大事にされた経験がないから
自分を大事にできない。
自分を大事にできないから、
自分を大事にしてくれない仕事を選ぶ。
大事にされないから、自分自身がどんどん荒んで行く。
荒んで行けば荒んだ世界へどんどん堕ちて行くしかない。

映画『バウンス ko GALS』は1997年の映画。
「JK」が「コギャル」と呼ばれていた時代の作品。
20年近く前の作品なので、
ここに登場する女子高生たちと自分はほぼ同世代。
同じ時代に青春期を過ごしている。

時代が変わっても、
人間そのものは変わっていないのがわかる。

監督は日本よりも海外で評価の高い原田眞人氏。
キューブリック映画のご指名専属日本語翻訳や、
『ラストサムライ』では役者としても出演している。

演出はセリフそのものが聞きずらく、
情報量の多いドキュメンタリータッチに近い。

本作はラリークラークの映画『KIDS』の
日本版ができないかという発想で制作された。
若者達の性を描いて、暗い映画だった『KIDS』に比べ、
本作は明るくさわやか。

登場する主人公の女子高生達はむしろ知的で、
大人達がしかけた性風俗を利用して、
たくましく生きている。

「女子高生」というだけで
自分はものすごく付加価値があるのだと
女子高生になった頃、我ながら驚いたとは
よく聞く話。

世のおじさんたちはなぜか女子高生に
淡い感情移入をしているようだ。
ずっと10代の頃の忘れ物を払拭できないでいる。
それも幻想なんだけど。

女性は男より低く見ようとすることで、
自尊心を維持するなんて、なんとも愚かしい。

そんなおじさんたちより、
それをわかってかいくぐって生きている
女子高生の方が遥かにしたたかで、
精神的に成熟している。

こんな直感力に冴えた頭のいい女子高生たち。
その能力が悪い方向へ使われているのは
なんとも悲しい限り。

JKだろうがコギャルだろうが
大人に対する不信感のロジックは
今も昔も変わらない。

これも人生の先輩、
生き様の背中をみせられる大人が
少なくなってしまったからだろう。

へんに遠慮してしまったり、
自分に自信のもてない大人達の存在。

どう子ども達に自分の生き様を示していけるか?

自分のように年齢だけ大人になってしまった
人たちの今後の課題でもある。

自分の娘も10年もしないうちに女子高生になる。

その時自分や子どもが、どう向き合えているかが
最大の課題だと、責任を感じずには得ない。

お金の為に手段はどうでもいいのか?
まじめに生きれば幸せになれるのか?

これといった回答は得られそうもない。

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