低予算か大作か?よくわからない映画『クロニクル』
ダメダメ高校生三人組が、未知の物体と遭遇して
超能力を身につけるというSFもののハリウッド映画。
この映画の特徴はモキュメンタリーという、
架空の出来事をあたかも実際に
あったように演出するスタイル。
主人公たちがカメラの自撮りで撮影した映像を
後で編集したかのような構成の演出。
要するに前カットビデオ映像。
この手法は低予算映画にはもってこい。
以前『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』という映画で、
予算がないので全編ホームビデオで撮影したのだが、
その理由として登場人物がみんなビデオカメラを持って、
ホラー空間に入って行く演出にした。
映りの悪い映像が、かえってホラーの雰囲気を引き立たせた。
で、この『クロニクル』は果たして低予算なのか?
ビデオカメラの映像なのにも関わらず、
CGがふんだんに使われている。
やっぱりお金かかってるのかな?
この演出での効果は、ちゃっちいSFを
大仰にみせるためのカラクリでもあるけれど、
青春時代の雰囲気を伝える、別の効果も果たしてる。
SFとしてはなにも結論がでないので、やや見応えはないが、
こういった実験的な演出は好感が持てます。
日本のSFアニメの影響も多々みられます。
続編もつくるとか?
ただ、やっぱり正攻法で撮影された映画の方が
個人的には好みですけどね。
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