*

『華氏911』アメリカは日本が進む反面教師?

公開日: : 最終更新日:2019/06/15 映画:カ行

 

世界のパワーバランスが崩れ始めている。
平和ボケしている日本人にも
とうとう現実が伸し掛かってくるでしょう。

この映画はマイケル・ムーアの
ブッシュ元大統領に対する
痛烈な批判ドキュメンタリー。

以前にも書いた事があるが、
人口が多く、多種多様な人種が集まるアメリカ。
様々な思想や意見が混沌としている。

それをまとめるために政府から依頼がきて、
様々な思想の作品が作られると聞きます。

だからこそマイケル・ムーアみたいな
過激な作品もゆるされるのだと思います。

いろんな意味で「自由の国」ですね。

戦争に向かうブッシュに怒りを込めた作品。

この作品の中で、
愛国心に溢れるビッグママが登場します。
自分の息子が軍隊に入ったと誇らしげに喜んでいます。
しばらくたって、その息子は戦死します。
泣き崩れるビッグママ。
最後は冒頭との考えを翻して、
ホワイトハウスへの抗議活動を始めます。

自分はこれを観た当時、
「なんて無知なんだろう」と感じました。

戦争に行くと言う事はどういうことか、
ちょっと想像すればわかるじゃないかと。

戦地で人を殺すか、殺されるか?
生きて還ってもPTSDになっているかも?

ただ、今はビッグママに対する印象は違っています。

息子を戦地に送るのが、
そのときその家には最善の選択だったのだと。

この家はおそらく貧しく、
日々の生活すらおぼつかなかったことでしょう。

そんな中、息子が仕事に就き、
それも国の為の仕事となれば、たいへん喜ぶでしょう。
喜ぶしかなかったのです。

貧しさは判断力を誤らせる。

日本は今、表面的には豊かです。
ただ日々伝わるニュースやネットをみれば、
人々の心が貧しくなっているのがわかります。

これから個人個人が、
自分の責任で自分の事を決めていくという、
当たり前の事が必要となるでしょう。

「書を捨てよ、町へ出よう」と寺山修司ではありませんが、
「PCを捨てよ、町へでよう」!

 

関連記事

『このサイテーな世界の終わり』 老生か老衰か?

Netflixオリジナル・ドラマシリーズ『このサイテーな世界の終わり』。BTSのテテがこの作

記事を読む

no image

『がんばっていきまっしょい』青春映画は半ドキュメンタリーがいい

  今年はウチの子どもたちが相次いで進学した。 新学年の入学式というのは 期待と

記事を読む

『枯れ葉』 無表情で生きていく

アキ・カウリスマキ監督の『枯れ葉』。この映画は日本公開されてだいぶ経つが、SNS上でもいまだ

記事を読む

『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』 長いものに巻かれて自分で決める

『ゲゲゲの鬼太郎』シリーズの劇場版が話題となった。『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』というタイトルで

記事を読む

『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』 みんな良い人でいて欲しい

『牯嶺街少年殺人事件』という台湾映画が公開されたのは90年初期。その頃映画小僧だった自分は、

記事を読む

『グレイテスト・ショーマン』 奴らは獣と共に迫り来る!

映画『グレイテスト・ショーマン』の予告編を初めて観たとき、自分は真っ先に「ケッ!」となった。

記事を読む

『風と共に去りぬ』 時代を凌駕した人生観

小学生の娘が突然、映画『風と共に去りぬ』が観たいと言い出した。なかなか渋い趣味。いいですよ観

記事を読む

『高慢と偏見(1995年)』 婚活100年前、イギリスにて

ジェーン・オースティンの恋愛小説の古典『高慢と偏見』をイギリスのBBCテレビが制作したドラマ

記事を読む

『ケイコ 目を澄ませて』 死を意識してこそ生きていける

『ケイコ 目を澄ませて』はちょっとすごい映画だった。 最新作『夜明けのすべて』が話題に

記事を読む

『機動戦士ガンダム』とホモソーシャル

『ガンダム』といえば、我々アラフォー世代男子には、 小学校の義務教育の一環といってもいいコ

記事を読む

『M3GAN ミーガン 2.0』 ゆるぎないロボ愛よ永遠に

自分はSFが好き。友だちロボットのAIがバグって、人間を襲い出すS

『ナミビアの砂漠』 生きづらさ観察記

日曜日の朝にフジテレビで放送している番組『ボクらの時代』に俳優

『サタンタンゴ』 観客もそそのかす商業芸術の実験

今年2025年のノーベル文化賞をクラスナホルカイ・ラースローが

『教皇選挙』 わけがわからなくなってわかるもの

映画『教皇選挙』が日本でもヒットしていると、この映画が公開時に

『たかが世界の終わり』 さらに新しい恐るべき子ども

グザヴィエ・ドラン監督の名前は、よくクリエーターの中で名前が出

→もっと見る

PAGE TOP ↑