『スターウォーズ展』 新作公開というお祭り
いよいよ『スターウォーズ』の新作公開まで一週間! 街に出れば、どこもかしこもスターウォーズの特集が組まれていて、メインテーマを聞かない日はないくらい。多くの企業がキャラクター商品を扱っている。ずるいな~、スターウォーズ商法だな~と思いつつも、ついつい買ってしまう。スターウォーズくらいの作品になると、デザイン性の高い商品が多いので、目移りしてしまう。
スターウォーズもディズニー傘下に入ってはじめての作品。いままでのジョージ・ルーカス監督のワンマンな世界を脱して、どう変化を迎えるのか? 今度はディズニー映画ということもあってか、事前宣伝がすごいように感じる。とにかく煽る煽る! 映画公開の一年前から予告編流してるし、新キャラクターの名前も、本編観る前にインプットされてる。ルーカスのときも公開前から新キャラの商品は売ってはいたけれど、今回のゴリ押し感は徹底的。どんな話か知らないのに、新キャラにすでに親近感を覚えてしまっている。
この『スターウォーズ』という作品。自分なんかは小学一年の頃、はじめて洋画に興味を持った作品。日本ではアニメでやってること、外国では実写でやっててすごい!って。だから自分の人生とともにスターウォーズありきって感じ。これ親世代の理系や文系の人も、当然スターウォーズはどストライクなので、そんな人たちとは世代を越えてアツク語り合えちゃう。
新作の宣伝の仕方は、世界観こそ「スターウォーズらしい」けど、新キャラをフィーチャーしていて、新しいものが始まる予感をわき立てている。シリーズを何度も観てる熱狂的なオールドファンはもちろん、いままでを知らない若い人も巻き込もうと、敷居を低くしている。あなたも知らない、私も知らない新しいスターウォーズ、でも面白そう! 『スターウォーズ』の新作を通して、世代間交流の潤滑効果があれば、映画作品としてとても幸せなことでしょう。
今夏六本木でやって、日本各地を回った『スターウォーズ展』が、再び関東・横浜に戻ってきた。六本木で見逃してしまったので、自分も家族連れで行ってしまった。百貨店の美術館なのもあってか、客層は上品な人ばかり。小さなウチの子たちは、まだ貴重な展示物の価値なんてわかるはずもなし。子供たちが怖がったらイヤだなと心配も取り越し苦労。ファミリーでも楽しめるような演出の工夫がされてました。子供たちはグッズコーナーでおもちゃを買ってもらうことの方が盛り上がっていた。自分も雑誌とかで紹介されていたグッズが勢ぞろいしていたのには楽しくなった。R2の動く等身大冷蔵庫や、スマホリモコンで動くBB8のトイ、R2のホログラムキーボードに触れたのが、子供たちは楽しかったらしい。やっぱり観ているだけより、経験を伴うものの方が楽しいらしい。ひじょうに正しい!
『スターウォーズ展』は、そごう美術館でやっている。普段は芸術作品を展示している。だから当然会場には、学芸員さんがところどころに座っている。芸術に造詣の深い学芸員さん。スターウォーズの、どのポイントを勉強されたのだろう? マニアと張り合っても仕方ないから、イメージ画を描いている作家のことに対応してるのかしら? 学芸員さんの「こういったイベント作品もいいですけど、ステキな作品はたくさんあるので、通常の展示会の時も来てくださいね」という心の声が聞こえてきそうです。
どうやらウチの子たちは、同時期に公開される映画『妖怪ウォッチ』の方が魅力的みたい。でもいつか息子とアツク『スターウォーズ』を語れる日が来るのを楽しみにしている次第でした。
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