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『天使のたまご』アート映画をアニメでやった押井守監督の意欲作

公開日: : 最終更新日:2019/06/13 アニメ, 映画:タ行

 

最新作の実写版『パトレイバー』も話題の世界的評価の高い押井守監督の異色作『天使のたまご』。スペイン映画『パンズ・ラビリンス』のようなダークファンタジーの系譜にあたるヘンテコな作品である。

なんでもこの『天使のたまご』、ワケわからなすぎて、押井監督がその後5年間仕事を干されてしまったとか?

この前後の作品が『うる星やつら』から『パトレイバー』なので、かなり脂ののってる頃の作品でしょう。日本ではこういったアート映画や実験映画は今も昔も理解されないでしょうね。むしろよく作らせてもらえたなと思います。

自分がはじめてこの作品を観たのは中学生の頃。ワケわからなさに衝撃を受けました。

この作品に大きな影響を与えたタルコフスキーやジャン・コクトーもポーランド映画も知らなかった頃なので、非常にショックを受けた記憶があります。チューボーなりに名作だと感じてました。

だからこそ効果音とかが、日本のアニメ的なのに違和感を感じていました。

モチーフになっているのも聖書のノアの方舟の後の世界だったりして、とても悪夢的。というより当時、この映画のせいで悪夢みたと思います。(笑)

ここでの聖書の引用は信仰心からくるものではなく、学問としてキリスト教を研究してしまった人のひとつの解釈。

結局、後の押井監督の『攻殻機動隊』や『イノセンス』みたいな世界的に人気のある作品のルーツが『天使のたまご』にはたくさん隠れています。

この不気味さはクセになるんだけどな。まあ人にはあまり勧められない作品ではあるけれど。

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