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『トンマッコルへようこそ』国は反目してても心は通じるはず

公開日: : 最終更新日:2015/11/08 メディア, 映画:タ行

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国同士が争うと、個人が見えなくなってしまう。もしかしたら友達になれるかもしれない人とも傷つけ合わなければならなくなってしまう。ふと韓国映画『トンマッコルへようこそ』を思い出す。

この映画が公開されたのは2005年。まだ日本と韓国の仲が悪くなる前。この映画の監督は自分と同世代。映画の記憶も近く、この作品に織り交ぜてあるたくさんのオマージュに気づかされる。日本の作品も多く愛してくれているのがわかる。しかも音楽担当はジブリ映画でおなじみの久石譲氏。影響された作品の遺伝子はジブリ作品の多くから感じる。他にも黒澤明作品や北野武作品、『スイングガールズ』など。戦争描写には『プライベートライアン』の要素は当然あり、トンマッコルの村のイメージは『ロード・オブ・ザ・リング』のシャイアだし。カメラワーク同じじゃん! 『アメリ』や『ノーマンズランド』のようなヨーロッパ映画からの影響も感じる。監督の映画オタクぶりが伺える。

映画の舞台は朝鮮戦争。反目しあう南北朝鮮と、この戦争に加担しているアメリカ。三者三様の国の兵隊達が、トンマッコルという戦争を知らない村で遭遇する。この争いを知らない村で、次第に三者が親しくなっていく。お互いの人間性は認められても、お互いの国が反目し合っている。友情などゆるされない。戦争があると、人はみな幸せにはなれない。

正直韓国の役者さんはあまり知らないので、誰が誰だかわからなくなってしまうのでは?と、当初不安になったが、とても良く出来たシナリオで、登場人物がきっちり個性的に描かれています。なんでもオリジナルは戯曲だったとか。

韓国のこういった親日的な映画はこれからは観れなくなっていくだろうか。とても悲しい。
日本人はよく戦争ぼけだと言われる。でも、ぼけてていいと思うんです。人生には経験しなくてもいいこともある。
過去の歴史を軽んじることさえないよう、想像力と心を配り続けていれば……。

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