*

オカルト? カルト?『オーメン』

公開日: : 最終更新日:2015/11/08 テレビ, メディア, 映画:ア行

137021_01

6月6日はダミアンの誕生日だ!! と最近言わなくなった。もう『オーメン』の話をしても誰も分からないだろう。1970年代に低予算で面白い映画ができないかと、ホラータッチの映画がたくさん出てきた。『エクスシスト』や『オーメン』は脚本を駆使して、反キリスト的な悪魔の存在を描いた。クリスチャンの多い欧米では、宗教的な目に見えないものの怖さを表現した作品は相当怖かったらしく、いちだいブームとなった。目に見えないものの怖さ伝えるのに、芸術的な表現が駆使された。恐がりな自分はホラーは観たくないのだけれど、このなんとなく芸術的な情緒ある怖さ表現にハマり、テレビで放送するたびよく観ていたものです。

この『オーメン』は三部作になり、そのあと『オーメン4』なる作品も生まれたらしい。6月6日に生まれた悪魔の化身の子ども・ダミアンにまつわる話だ。この第一作ではダミアンの周りで人が死んだり、奇妙な出来事が起こるので、この子は悪魔なんじゃないか? いまのうちに殺しておかないと人類に災いをもたらすんじゃないか? と疑心暗鬼になっていく親の姿が描かれている。実際にダミアンが人を殺したりしているわけではないが、ダミアンに関わった人がどんどん変死していく。

不吉なことを流布して回る人はいつの世も多い。そういった悲観的思想に振り回されたり、そんなものばかり気にする人というのは、ちょっと困ったものです。そんなデマに真っ先に飛びつくのはいたってハッピーじゃない人だろう。ネットが普及した今、こういった悲観的な情報ホラーポルノをいちいち気にしても仕方ない。いい大人がそんなことばかり言っているのでは、そんな人に関わらない方がいい。

先月大地震が起こるというデマがネットを始め多くのメディアで伝えられた。で、その予言をした人の動画を観る機会があったのだが、その大地震の予告日の前日に困惑のコメントだった。なんでも「あまり地震の災害等を予言するのは良くないと思ったが、みんなが意識して欲しいと思って発した。日本では毎日地震が起きているので、今更予言してもどれかに当てはまってしまう。ただポジティブに運んでいく心構えで災害はまのがれる可能性は高くなるからそのことを伝えたかった」という類いのことを言っていた。自分は基本的にスピリチュアルなものは信じない。運命は流動的なものだと感じるからだ。笑う門には福来る、悲観的な人は更に悲劇的な状況になるのは世の常。自分の心がけ次第で状況はいくらでも変化する。

最初の『オーメン』では、本当にダミアンが悪魔の子なのかはハッキリ描いていない。もしかしたら父親がパラノイアになっているだけなのかも知れない。そんな余韻を残すからこそこの映画の恐怖はじんわりくるのだ。だから二作目以降の悪魔然たるダミアンの姿は蛇足もいいところ。少なくともサム・ニールのダミアンなんか観たくなかった。

悪魔はよそからやってくるのではなく、自分自身の中から現れてくるものなのだろう。

関連記事

大人になれない中年男のメタファー『テッド』

大ヒットした喋るテディベアが主人公の映画『テッド』。 熊のぬいぐるみとマーク・ウォールバー

記事を読む

『おさるのジョージ』嗚呼、黄色い帽子のおじさん……。

もうすぐ3歳になろうとするウチの息子は イヤイヤ期真っ最中。 なにをするにも否定するので

記事を読む

『ブラック・スワン』とキラーストレス

以前、子どもの幼稚園で、バレエ『白鳥の湖』を原作にしたミュージカルのだしものがあった。もちろ

記事を読む

『スーパーサラリーマン佐江内氏』世界よりも家庭を救え‼︎

http://www.ntv.co.jp/saenai/[/caption] 日テレの連続ド

記事を読む

『THIS IS US』人生の問題は万国共通

http://video.foxjapan.com/tv/this-is-us/[/caption

記事を読む

『うつヌケ』ゴーストの囁きに耳を傾けて

春まっさかり。日々暖かくなってきて、気持ちがいい。でもこの春先の時季になると、ひんぱんに人身

記事を読む

『ドラゴンボール』元気玉の行方

http://www.maniado.jp/community/neta.php?NETA_ID=

記事を読む

『王と鳥』パクリじゃなくてインスパイア

先日テレビで放送された 『ルパン三世・カリオストロの城』(以下『カリ城』)、 いまだに人

記事を読む

『6才のボクが、大人になるまで。』育児の恐れを緩和させる映画的時間旅行

『6才のボクが、大人になるまで。』と、邦題そのままの映画。6才の少年が18才になり、家を出て

記事を読む

『バウンス ko GALS』JKビジネスの今昔

JKビジネスについて、最近多くテレビなどメディアで とりあつかわれているような気がする。

記事を読む

『マグノリアの花たち』芝居カボチャとかしましく

年末テレビの健康番組で、糖尿病の特集をしていた。糖尿病といえば、糖

『銀河鉄道の夜』デザインセンスは笑いのセンス

自分の子どもたちには、ある程度児童文学の常識的な知識は持ってい

『今日から俺は‼︎』子どもっぽい正統派

https://www.ntv.co.jp/kyoukaraoreh

『RAW 少女のめざめ』それは有害か無害か? 抑圧の行方

http://raw-movie.jp/[/caption]

『犬ヶ島』オシャレという煙に巻かれて

http://www.foxmovies-jp.com/inugas

→もっと見る

PAGE TOP ↑