『ドラゴンボールZ 復活の「F」』 作者にインスパイアさせた曲

正直に言ってしまうと自分は
『ドラゴンボール』はよく知らない。
鳥山明氏の作品は『Dr.スランプ』は大好きで、
小学生の頃、よく模写して遊んでいた。
『Dr.スランプ』の次回作『ドラゴンボール』。
当初の頃、主人公・悟空が子ども時代、
まだ単純に世界に散らばったドラゴンボールを
集める冒険ものだった頃は観ていた。
それが『Z』となり、ずっと闘い続けて、
ギャグ路線がなくなってしまったところで、
自分も中学生となったのもあり、
『ドラゴンボール』は幼稚と思うようになり、
卒業となった。
なんだか絵のタッチも、初期と違ってきたので、
この新しい絵は好きになれなかった。
SF映画からのパロディというか
パッチワークというか、
イタダキとういうかの表現も多かったけど、
元ネタを知っている自分からすると、
オリジナルの方がカッコいいに決まってるので、
なんとなく「まがいもの」という印象は否めなかった。
噂では鳥山氏も『ドラゴンボール』は
もう辞めたいと思っているところ、
なかなか周りが辞めさせてくれず、
ほとんどアシスタントに描かせていたとか?
確かに時々、鳥山氏のイラストが披露されると、
『Dr.スランプ』や『ドラゴンボール』初期のタッチだ。
これも噂だが、
編集会社などのアーティストの抱え込みは、
プライバシーまでも制限するほどのものもあるらしい。
アーティストが他社とコンタクトをとれなくする為だ。
もし本当なら、人道的に狂ってる。
で、今回の映画は鳥山明氏自らの脚本。
なんでも『マキシマム ザ ホルモン』の『F』が
着想のきっかけになったとか。
「その二の腕 PINK! PINK! PINK!」
『F』の海賊版ビデオはめちゃめちゃ楽しいので、
「フリーザってなに?」くらいの
『ドラゴンボール』知らずの自分でも、
ゲラゲラ笑って聴いていた。
恐らく鳥山明氏自身は、
もう『ドラゴンボール』の呪縛から
逃れたかっただろうけど、
この愛に満ちた曲を聴いて、
逆にインスパイアされて
一念発起したのではないだろうか?
やはり人を動かすのは、相手への敬意。
関連記事
-
-
『オネアミスの翼』くいっっっぱぐれない!!
先日終了したドラマ『アオイホノオ』の登場人物で ムロツヨシさんが演じる山賀博之
-
-
『坂本龍一×東京新聞』目先の利益を優先しない工夫
「二つの意見があったら、 人は信じたい方を選ぶ」 これは本書の中で坂本龍
-
-
『ターミネーター/ニュー・フェイト』 老人も闘わなければならない時代
『ターミネーター』シリーズ最新作の『ニュー・フェイト』。なんでもシリーズの生みの親であるジェ
-
-
『デューン/砂の惑星(1984年)』 呪われた作品か失敗作か?
コロナ禍で映画業界は、すっかり先行きが見えなくなってしまった。ハリウッド映画の公開は延期に次
-
-
『関心領域』 怪物たちの宴、見ない聞かない絶対言わない
昨年のアカデミー賞の外国語映画部門で、国際長編映画優秀賞を獲った映画『関心領域』。日本が舞台
-
-
『村上さんのところ』村上春樹の人間力
人気小説家の村上春樹さんと 読者の交流サイト『村上さんのところ』が 話題にな
-
-
『機動戦士ガンダムUC』 小説から始まり遂に完結!!
2010年スタートで完結まで4年かかった。 福井晴敏氏の原作小説は、遡る事2007年から。
-
-
『かがみの孤城』 自分の世界から離れたら見えるもの
自分は原恵一監督の『河童のクゥと夏休み』が好きだ。児童文学を原作に待つこのアニメ映画は、子ど
-
-
『愛の渦』ガマンしっぱなしの日本人に
乱交パーティの風俗店での一夜を描いた『愛の渦』。センセーショナルな内容が先走る。ガラは悪い。
-
-
『クラフトワーク』テクノはドイツ発祥、日本が広めた?
ドイツのテクノグループ『クラフトワーク』が 先日幕張で行われた『ソニックマニア
