『電車男』オタクだって素直に恋愛したかったはず
草食男子って、
もう悪い意味でしか使われてないですね。
自分も草食系なんで……。
良い意味でも悪い意味でも、
この『電車男』のおかげで、
世間から忌み嫌われる
オタクが市民権を得たわけです。
2ちゃんねるに書かれている
スレッドを基にまとめられた書籍。
瞬く間に注目を浴び、映像化もされていく。
ぱっとしないオタクの青年が恋をして、
その女の子に告白するまでの話。
オーソドックスで普遍的な恋愛の物語ではあるが、
ネットのスレッドを通している臨場感が
読者が疑似体験してるようなドライブ感を生む。
この感覚は新しかった。
このコンテンツが話題を呼んだのは、
主人公がオタクだったからではなく、
恋愛のプロセスが感情移入しやすかったから。
オタクも変人ばかりじゃなくて
普通に恋ができるんだって証明してくれた。
勇気づけられ一歩行動に踏み出せた人も多いのでは?
物語の面白さはそこにある。
ダメダメだった主人公が、
ひとつずつステップを踏んで成長していく。
物語と一緒に観客自身も成長して行くように
感じてもらえれば作者冥利につきるでしょう。
作品に勇気づけられた観客は、
物語の主人公のように行動に移そうとする。
物語には人生を後押しする役目もある。
最近はそういった作品が少なくなった。
みんな自分の人生について
あまり考えなくなったのだろう。
実際にやってみて分かることは、
現実は物語のようにはいかないこと。
そこを乗り越えて行く努力が
もう自分の物語の始まり。
机上ではわからない、
ネットにも書いてないこと。
自分の人生が動き出すと、
今までこだわっていたことが
たいしたことではないと分かる。
人は人と関わってこその人生なのだ。
『電車男』は当たり前の事を当たり前に伝えている。
本来なら注目される程の
テーマでないくらい普遍的なもの。
それくらい世の人の行動力が狭まったのか?
関連記事
-
-
『夜明けのすべて』 嫌な奴の理由
三宅唱監督の『夜明けのすべて』が、自分のSNSのTLでよく話題に上がる。公開時はもちろんだが
-
-
『犬ヶ島』オシャレという煙に巻かれて
ウェス・アンダーソン監督の作品は、必ず興味を惹くのだけれど、鑑賞後は必ず疲労と倦怠感がのしか
-
-
『ラストエンペラー オリジナル全長版」 渡る世間はカネ次第
『ラストエンペラー』の長尺版が配信されていた。この映画は坂本龍一さんの有名なテーマ曲の方が先
-
-
『透明なゆりかご』 優しい誤解を選んでいく
NHKで放送していたドラマ『透明なゆりかご』。産婦人科が舞台の医療もの。これは御涙頂戴の典型
-
-
『ツイン・ピークス』 あの現象はなんだったの?
アメリカのテレビドラマ『ツイン・ピークス』が 25年ぶりに続編がつくられるそうです。
-
-
『スターウォーズ/フォースの覚醒』語らざるべき新女性冒険譚
I have a goood feeling about this!! や
-
-
『東京ゴッドファーザーズ』地味な題材のウェルメイドアニメ
クリスマスも近いので、 ちなんだ映画をセレクト。 なんでもこの『東京ゴッ
-
-
『ビートルジュース』 ゴシック少女リーパー(R(L)eaper)!
『ビートルジュース』の続編新作が36年ぶりに制作された。正直自分はオリジナルの『ビートルジュ
-
-
『デューン 砂の惑星 PART2』 お山の大将になりたい!
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、ティモシー・シャラメ主演の『デューン』の続編映画。超巨大製作費でつ
-
-
『くまのプーさん』ハチミツジャンキーとピンクの象
8月3日はハチミツで、『ハチミツの日』。『くまのプーさん』がフィーチャーされるの
