『サウルの息子』みせないことでみえてくるもの
2016/12/26 | 映画:サ行
カンヌ映画祭やアカデミー賞など、世界の大きな映画祭で、賞をとりまくっていたハンガリー映画『サウルの息子』。自分の周りでも評価が高く、これは観ておかなければと思っていた。 映画はアウシュビッツの強
『逃げるは恥だが役に立つ』 シアワセはめんどくさい?
「恋愛なんてめんどくさい」とは、最近よく聞く言葉。 日本は少子化が進むだけでなく、生涯未婚率も年々上がる一方。独身者で恋人がいない人も増えている。果たしてみんな、本心から恋愛なんてめんど
『グーニーズ』 ヤツは敵か味方か?
2016/12/16 | 映画:カ行
自分が子どもの頃に夢中になっていた映画を、大人になった今、我が子と一緒に観直すのは楽しい。 以前、家電量販店に子どもたちと行ったとき、デモンストレーションで、2000年代になってからの新
『ベルサイユのばら』ロックスターとしての自覚
「あ〜い〜、それは〜つよく〜」 自分が幼稚園に入るか入らないかの頃、宝塚歌劇団による『ベルサイユのばら』が流行っていた。いわゆる『ベルばらブーム』。原作は池田理代子さんの漫画。 普段は漫画を読
『オデッセイ』 ラフ & タフ。己が動けば世界も動く⁉︎
2016年も押し詰まってきた。今年は世界で予想外のビックリがたくさんあった。イギリスのEU離脱や、アメリカのトランプ大統領誕生。それに日本での新海誠監督作品が国民的な大ヒット。自分が思っているより遥か
『この世界の片隅に』 逆境でも笑って生きていく勇気
小学生の頃、社会の日本近代史の授業で学校の先生が教えてくれた。「第二次大戦中は、今と教育が違っていて、国のために死ぬのは当たり前だとされていたんです」 自分はすっかり、戦時下の人たちはま
『「宇宙戦艦ヤマト」をつくった男 西崎義展の狂気』夢を現実にした最低で最高の男
芸能界は怖いところだよ。よく聞く言葉。 本書は『宇宙戦艦ヤマト』のプロデューサーで、実質的な生みの親である西崎義展氏の人生を綴っている。 『宇宙戦艦ヤマト』は、SFアニメブームの先駆けの作品。
『スター・トレック BEYOND』すっかりポップになったリブートシリーズ
オリジナルの『スター・トレック』映画版をやっていた頃、自分はまだ小学生。「なんだか単純そうな話なのに、難しそうにやっているな〜」と、淀川長治さんが解説しているテレ朝の『日曜洋画劇場』の放送を、眠い目を
『シンドラーのリスト』極端な選択の理由
2016/09/27 | 映画:サ行
テレビでナチスのホロコースト虐殺の特集を放送していた。なんでも相模原の養護施設で大量殺人をした容疑者が、ナチスの優生学にならって障害者を殺害したと言ったらしい。この発言が、さらに世の中を震撼さ