日本企業がハリウッドに参入!?『怪盗グルーのミニオン危機一発』
『怪盗グルー』シリーズは子ども向けでありながら大人も充分に楽しめるアニメ映画。アメリカのユニバーサル社の傘下であるイルミネーション・エンターテイメント社作品。
この作品、要所要所に日本を意識した描写がある。スシバーがでてきたり、主人公・怪盗グルーの次女イディスは
この作品から忍者ファッションに!? しかも「危険な娘」とか書いてある。
極めつけは長女のマーゴのTシャツ。胸にダッサイアニメの顔のプリントがあるんだけど、これどうやら『踊る大走査線』のマスコットキャラの『わんがんくん』だわ。
なぜここまで日本に媚びる?
そりゃあ日本のアニメは世界的に有名だから、海外でアニメをやってる人が、日本のアニメを観ていないわけがないが、『踊る大走査線』なんて、日本国内ではウケても、海外の人には何が面白いのかわからないような作品。
これはウラがあるとは思ったが、案の定、イルミネーション社とフジテレビが企業提携していた。その提携第一作がこの『怪盗グルー』2作目の本作。
どうやら『踊る大走査線 The FINAL』にもミニオンが登場しているらしい。
『ミニオン』のキャラクター商品の日本販売権はフジテレビがほぼ独占しているみたい。
企業間同士の提携なので所謂「B to B」というヤツ。エンドユーザーであるお客さん(C)の顔はそこにはない。
日本の企業がハリウッドと提携する。ディズニーやピクサーのような大手では
取り込まれてしまうだけだから、なんとなくこれから感のあるイルミネーション社と提携するなんて、なかなかしたたか。
やはり国内のアニメではもう儲からないので、外へと目を向け始めたのでしょう。
日本の作品は、企業や事務所などが集まって出資する委員会制が主。
企業が自社の製品やタレントイメージのため、作品の脚本にいちゃもんをつける習慣が、日本の作品をどんどんつまらなくさせた。
そんな失態をハリウッドでもしないよう願いたいものだ。
少なくとも『怪盗グルーのミニオン危機一発』は面白い映画には仕上がっていたけれど。
関連記事
-
-
『神風』ベッソン発SF映画は紛らわしいタイトル
フランスの俳優ミシェル・ガラブリュさんが1月4日に亡くなったそうです。フランスの
-
-
『アンという名の少女』 戦慄の赤毛のアン
NetflixとカナダCBCで制作されたドラマシリーズ『アンという名の少女』が、NHKで放送
-
-
『世にも怪奇な物語』 怪奇現象と幻覚
『世にも怪奇な物語』と聞くと、フジテレビで不定期に放送している『世にも奇妙な物語』をすぐ思い
-
-
『きみの色』 それぞれの神さま
山田尚子監督の新作アニメ映画『きみの色』。自分は山田尚子監督の前作にあたるアニメシリーズ『平
-
-
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー volume 3』 創造キャラクターの人権は?
ハリウッド映画のスーパーヒーロー疲れが語られ始めて久しい。マーベルのヒーロー映画シリーズMC
-
-
『AKIRA』 ジャパニメーション黎明期
日本のアニメが凄いと世界に知らしめた エポックメーキング的作品『AKIRA』。 今更
-
-
『銀河鉄道の夜』デザインセンスは笑いのセンス
自分の子どもたちには、ある程度児童文学の常識的な知識は持っていて欲しい。マンガばかり読んでい
-
-
『風立ちぬ』 憂いに沈んだ未来予想図
映画『風立ちぬ』、 Blu-rayになったので観直しました。 この映画、家族には不評
-
-
低予算か大作か?よくわからない映画『クロニクル』
ダメダメ高校生三人組が、未知の物体と遭遇して 超能力を身につけるというSFもの
-
-
『CASSHERN』本心はしくじってないっしょ
先日、テレビ朝日の『しくじり先生』とい番組に紀里谷和明監督が出演していた。演題は
