*

関根勤さんのまじめな性格が伝わる『バカポジティブ』

公開日: : 最終更新日:2019/06/15

 

いい歳をした大人なのに、
きちんとあいさつできない人っていますよね。

あいさつは幼稚園に入ったら、まず最初に習うこと。
ウチの二歳の息子もちゃんとあいさつできます。

とりあえず人間関係はあいさつから。

あいさつだけできていれば、
大抵のことは何とかなるものです。
言葉が通じない外国人とでも、
あいさつをしようとする意思さえみせれば、
友達にだってなれてしまうのです。

まあ、あいさつのできない人は、
やはりそれなりの人生を送っていく(いる)ので、
放っておけばいいのですが、やはりちょっと悔しいので、
ネットであいさつのできない人の心理と対処法を調べてみた。

その中の意見で、
コメディアンの関根勤さんのエッセイに
あいさつのできな人についての事柄が書いてあると
紹介してくれている人がいたので、
その本『バカポジティブ』を読んでみました。

『バカポジティブ』。
今の閉塞しきった日本と日本人に大切な言葉ですね。

関根さんの文章は、
人生においてもの凄くまじめな態度が伺えます。
もうまじめ過ぎるくらいまっとうな事を言ってます。

要するに、いちコメディアンである彼が、
ここまでまっとうなことを書かなければいけないくらい
世の人はまじめに生きていないのかも知れません。

いまでこそ人気者のタレントになっている
娘・関根麻里さんの記述も沢山あります。

自分も娘がいるのでよく
「そのうち彼氏とか連れてくるよ。どうする?」
とか言われますが、むしろ自分は娘に
彼氏ができないようでは困ると感じています。

関根さんは、自分の娘が変な男を選ぶ訳がない。
世のお父さん方も、
もっと自分の娘を信じて良いのでは?
と言っています。
自分の娘が信じられないのは、
コミュニケーション不足なのではとも言っています。

自分の娘が大人になる頃、
日本がどうなっているか見当もつきませんが、
やはり生涯未婚では困りますからね。

関根さんも同じで、娘の恋愛には寛大で、
むしろ応援してしまうくらいとか。

麻里さんが中学生の頃、
ボーイフレンドを家に連れて来た姿が、
初々しくて可愛く、
「チューくらいしちゃえばいいのに」
て本気で思ったそうです。

最近、麻里さん結婚して
関根さん、良かったな~とつくづく感じてしまいます。

娘の恋愛を許せない人は、
きちんと女性とつきあって来なかったから、
男を信用できないのでは?と関根さんは突いています。

芸能人というと、名声は得ても
人生メチャメチャという人はごまんといます。

関根勤さんはそうならなかったし、
二世タレントはとかく評判の悪いのにも関わらず、
関根麻里さんはとても人気がある。
大勢の人に愛されるタレントさんに育っている。

まじめに生きていれば、
ポンと突き抜けることはなくとも
家族みんなが幸せに生きて行けるという。
関根勤さんが示している
人生の先輩の好例と言っても良いでしょう。

関連記事

no image

宇多田ヒカル Meets 三島由紀夫『春の雪』

  昨日は4月になったにもかかわらず、 東京でも雪が降りました。 ということで『春の雪』。

記事を読む

『愛がなんだ』 さらば自己肯定感

2019年の日本映画『愛がなんだ』が、若い女性を中心にヒットしていたという噂は、よく耳にして

記事を読む

『帰ってきたヒトラー』 これが今のドイツの空気感?

公開時、自分の周りで好評だった『帰ってきたヒトラー』。毒のありそうな社会風刺コメディは大好物

記事を読む

『死霊の盆踊り』 サイテー映画で最高を見定める

2020東京オリンピックの閉会式を観ていた。コロナ禍のオリンピック。スキャンダル続きで、開催

記事を読む

no image

太宰治が放つ、なりすましブログのさきがけ『女生徒』

  第二次大戦前に書かれたこの小説。 太宰治が、女の子が好きで好きで、 もう

記事を読む

no image

『ハリー・ポッター』シングルマザーの邂逅

  昨日USJの『ハリー・ポッター』のアトラクションが オープンしたと言う事で話題

記事を読む

『今日から俺は‼︎』子どもっぽい正統派

テレビドラマ『今日から俺は‼︎』が面白かった。 最近自分はすっかり日本のエンターテイメ

記事を読む

『AKIRA』 ジャパニメーション黎明期

日本のアニメが凄いと世界に知らしめた エポックメーキング的作品『AKIRA』。 今更

記事を読む

『映像研には手を出すな!』好きなことだけしてたい夢

NHKの深夜アニメ『映像研には手を出すな!』をなぜか観始めてしまった。 実のところなん

記事を読む

no image

『猿の惑星:新世紀』破滅への未来予測とユーモア

  2011年から始まった『猿の惑星』のリブートシリーズ第二弾にあたる『猿の惑星:新

記事を読む

『cocoon』 くだらなくてかわいくてきれいなもの

自分は電子音楽が好き。最近では牛尾憲輔さんの音楽をよく聴いてい

『僕らの世界が交わるまで』 自分の正しいは誰のもの

SNSで話題になっていた『僕らの世界が交わるまで』。ハートウォ

『アフリカン・カンフー・ナチス』 世界を股にかけた厨二病

2025年の今年は第二次世界大戦から終戦80周年で節目の年。そ

『トクサツガガガ』 みんなで普通の人のフリをする

ずっと気になっていたNHKドラマ『トクサツガガガ』を観た。今や

『I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ』 黒歴史を乗り越えて

カナダ映画の『アイ・ライク・ムービーズ』がSNSで話題になって

→もっと見る

PAGE TOP ↑