*

『アオイホノオ』 懐かしの学生時代

公開日: : 最終更新日:2021/05/17 アニメ, ドラマ

自分は早寝早起き派なので
深夜12時過ぎまで起きていることは
殆どないのだけれど、
たまたま観てしまった深夜ドラマ。

面白かった。

舞台は1980年頃の大阪の芸大。
柳楽優弥氏演じる主人公が、
自分の才能に自信満々で入ってくるが、
自分よりも才能にあふれた人たちに
どんどん遭遇していき、ショックをうけまくる。

役者さんはみんなキャラの濃いメイクで、
男ばかりが集まるクリエーター集団の
キモチワルさを全開に表現している。

島本和彦氏の自伝的マンガが原作ということもあって、
登場人物には後のアニメ界を牽引していく
若きクリエーター達が大勢でてくるのだが、
「あくまでフィクション」とうたっているので、
どこまで本当かは分からない。

そんなマニアックな登場人物をぬきにしても、
「自分はいちばんすごい」と信じて出てきたら、
大したことはなかった。ってのは
個人的に感情移入してしまう。

実は自分も映像学校に通った経験があり、
ほとんどこのドラマにあるような経験をしている。

自分では自信満々で作った作品が、
人に見せたら予想外の反応で傷ついたり、
他の生徒の作品が良くてショックを受けたり……。

ただこのドラマのような
才能豊かな人はいなかったかな?
有名になった人もいないみたいだし。
自分も含めてだけど……。

登場人物がみんなキモチワルイのが笑える。
てか、自分も第三者からみれば
こんなものだったのかと思うと、
「自分はクリエーターだ!」とカッコつけてた分、
若かりしの自分にも笑えてくる。

そうか自分の青春時代は笑えるんだ!

自分は、大成こそはしなかったけれど、
若いときに良い経験をしたんだなぁと
つくづく感じました。

関連記事

『かがみの孤城』 自分の世界から離れたら見えるもの

自分は原恵一監督の『河童のクゥと夏休み』が好きだ。児童文学を原作に待つこのアニメ映画は、子ど

記事を読む

『うる星やつら 完結編』 非モテ男のとほほな詭弁

2022年の元日に『うる星やつら』のアニメのリメイク版制作の発表があった。主人公のラムが鬼族

記事を読む

『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』 日本ブームは来てるのか?

アメリカで、任天堂のゲーム『スーパーマリオブラザーズ』を原作にしたCGアニメが大ヒット。20

記事を読む

『のだめカンタービレ』 約束された道だけど

久しぶりにマンガの『のだめカンタービレ』が読みたくなった。昨年の2021年が連載開始20周年

記事を読む

no image

『王と鳥』パクリじゃなくてインスパイア

  先日テレビで放送された 『ルパン三世・カリオストロの城』(以下『カリ城』)、

記事を読む

no image

『マルモのおきて』育児は楽しい事ばかりじゃない

  先日も新作スペシャル版が放送されていた 『マルモのおきて』。 芦田愛菜ち

記事を読む

no image

『精霊の守り人』メディアが混ざり合う未来

  『NHK放送90年 大河ファンタジー』と冠がついたドラマ『精霊の守り人』。原作は

記事を読む

no image

『トロールズ』これって文化的鎖国の始まり?

  配信チャンネルの目玉コーナーから、うちの子どもたちが『トロールズ』を選んできた。

記事を読む

『チェブラーシカ』 哀愁の旧ソ連名残

なんでも5年ぶりに 新作が作られた『チェブラーシカ』。 こんどは本家ロシア産なのかな?

記事を読む

『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』 言わぬが花というもので

大好きな映画『この世界の片隅に』の長尺版『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』。オリジナル

記事を読む

『ヒックとドラゴン(2025年)』 自分の居場所をつくる方法

アメリカのアニメスタジオ・ドリームワークス制作の『ヒックとドラ

『世にも怪奇な物語』 怪奇現象と幻覚

『世にも怪奇な物語』と聞くと、フジテレビで不定期に放送している

『大長編 タローマン 万博大爆発』 脳がバグる本気の厨二病悪夢

『タローマン』の映画を観に行ってしまった。そもそも『タローマン

『cocoon』 くだらなくてかわいくてきれいなもの

自分は電子音楽が好き。最近では牛尾憲輔さんの音楽をよく聴いてい

『僕らの世界が交わるまで』 自分の正しいは誰のもの

SNSで話題になっていた『僕らの世界が交わるまで』。ハートウォ

→もっと見る

PAGE TOP ↑