「 映画:タ行 」 一覧
『ドリーム』あれもこれも反知性主義?
近年、洋画の日本公開での邦題の劣悪なセンスが話題になっている。このアメリカ映画『ドリーム』も、邦題が発表されるや否や、批判の嵐がネットを中心に加熱した。 当初は『ドリーム わ
『チャーリーとチョコレート工場』 歪んだ愛情とその傷
映画が公開されてから時間が経って、その時の宣伝や熱狂が冷めたあと、あらためてその映画を観直すと、作品に込められた真のテーマが見えてくるなんてことが稀にある。このティム・バートンが監督した『チャ
『ドラゴンボール』 元気玉の行方
実は自分は最近まで『ドラゴンボール』をちゃんと観たことがなかった。 鳥山明さんの前作『Dr.スランプ』は、小学生のころ大好きでずっと読んでいた。画面の端々に『スターウォーズ』のストームト
『THIS IS US』人生の問題は万国共通
アメリカのテレビドラマ『THIS IS US』を勧められて観た。ゴールデングローブ賞やエミー賞を獲ったドラマというので興味が湧くが、テレビドラマシリーズは何せ長いので、観はじめるまで気合いを入れないと
『東京暮色』 生まれてきた命、生まれてこなかった命
2018/04/15 | 映画:タ行
第68回ベルリン国際映画祭で小津安二郎監督の『東京暮色』の4Kレストア版が上映された。小津作品へのオマージュ作も多いヴィム・ヴェンダース監督と坂本龍一さんが当日登壇していた。とても興味深い上映
『ディファイアンス』他力本願ならカタルシス
事実は小説よりも奇なり。 第二次大戦中のナチスドイツのユダヤ人迫害を描いた作品は、ひとつのジャンルといっていいほど近年たくさん製作されている。この映画『ディファイアンス』も、
『トロールズ』これって文化的鎖国の始まり?
配信チャンネルの目玉コーナーから、うちの子どもたちが『トロールズ』を選んできた。あれ、これドリームワークス製作? 大手メジャーのハリウッド製アニメだったんだ。まったく知らない作品だ
『ダンケルク』規格から攻めてくる不思議な映画
クリストファー・ノーランは自分にとっては当たり外れの激しい作風の監督さん。 時系列が逆に進む長編処女作『メメント』は、何が起こっているのか結局わからなかった。名作と言われる『ダークナイト』シリー
『デッドプール』映画に飽きた映画好きのためのスパイス的映画
2017/08/08 | 映画:タ行
映画『デッドプール』は、劇場公開時に見逃してからずっと観たかった映画。小さな子どもがいる我が家では、R指定のこの映画はなかなか観づらい。マーベルヒーローものだし、子どもが興味を持つ要素が多すぎる。そう
『ドクター・ストレンジ』アメコミとユダヤ人
2017/02/14 | 映画:タ行
流転の民族ユダヤ人は、どこの社会に行っても成功していくらしい。商売上手だったり、仕事ができるのはもちろんだが、どうやらそれだけではないみたい。 ユダヤ人と言えばずっと虐げられ続けている歴史がある