*

『オネアミスの翼』くいっっっぱぐれない!!

公開日: : 最終更新日:2019/06/15 アニメ, 映画:ア行, 音楽

 

先日終了したドラマ『アオイホノオ』の登場人物で
ムロツヨシさんが演じる山賀博之氏。

ドラマではアニメのことはわからないし、
絵も描けないけど才能のあるヤツをプロデュースして
商売しようとするしたたかなキャラクター。

劇中の彼の口癖は「くいっぱっぐれない!」
才能豊かな人間と出会ったときの言葉。

プロデューサー、おいしいねと思わせてしまう。

ドラマでの彼はと言っていた。
「自分はつくらない。才能あるヤツに作らせる」
その山賀博之氏が監督した劇場用アニメが実はある。
それが『オネアミスの翼』。

当時山賀監督は24歳。
スタッフの平均年齢も同じ。
このスタッフが後に『エヴァンゲリオン』を
作って行きます。

自分はこの映画の頃はハイティーン。
もうアニメは卒業しようと思っていた矢先、
大ファンの坂本龍一氏が音楽監督を務めている本作。
音楽聞きたさを言い訳に本編を鑑賞しました。

とにかくアニメというのは、
当時は学者みたいなおじさんが作るものだと
思い込んでいたので、この低年齢のスタッフには
後に知って驚いたものです。

興行的には失敗している本作。
しかしながらここまで若い人がムチャをしてまで、
作品を作り上げようとする情熱は、
見習わなければなりません。

凄い人はみなとんでもない行動力があるのです。

関連記事

『マイマイ新子と千年の魔法』 真のインテリジェンスとは?

近年のお気に入り映画に『この世界の片隅に』はどうしも外せない。自分は最近の日本の作品はかなり

記事を読む

no image

『幸せへのキセキ』過去と対峙し未来へ生きる

  外国映画の日本での宣伝のされ方の間違ったニュアンスで、見逃してしまった名作はたく

記事を読む

『Mr.インクレディブル』 好きな仕事に就くこと

今年続編が公開される予定のピクサー2004年の映画『Mr.インクレディブル』。もうあれから1

記事を読む

『スターウォーズ展』 新作公開というお祭り

いよいよ『スターウォーズ』の新作公開まで一週間! 街に出れば、どこもかしこもスターウォーズの

記事を読む

『機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム』 試されるロボット愛

Netflixで『機動戦士ガンダム』の新作がつくられた。『機動戦士ガンダム』といえば、自分た

記事を読む

『いだてん』近代日本史エンタメ求む!

大河ドラマの『いだてん 〜東京オリムピック噺〜』の視聴率が伸び悩んでいるとよく聞く。こちらと

記事を読む

『マッドマックス フュリオサ』 深入りしない関係

自分は『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が大好きだ。『マッドマックス フュリオサ』は、そ

記事を読む

『ブラック・レイン』 松田優作と内田裕也の世界

今日は松田優作さんの命日。 高校生の頃、映画『ブラックレイン』を観た。 大好きな『ブ

記事を読む

『攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL』 25年経っても続く近未来

何でも今年は『攻殻機動隊』の25周年記念だそうです。 この1995年発表の押井守監督作

記事を読む

no image

『鉄コン筋クリート』ヤンキーマインド+バンドデシネ

アニメ映画『鉄コン筋クリート』が公開されて今年が10周年だそうです。いろいろ記念イベントやら関連書籍

記事を読む

『枯れ葉』 無表情で生きていく

アキ・カウリスマキ監督の『枯れ葉』。この映画は日本公開されてだ

『エイリアン ロムルス』 続編というお祭り

自分はSFが大好き。『エイリアン』シリーズは、小学生のころから

『憐れみの3章』 考察しない勇気

お正月休みでまとまった時間ができたので、長尺の映画でも観てみよ

『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』 あらかじめ出会わない人たち

毎年年末になるとSNSでは、今年のマイ・ベスト10映画を多くの

『デッドプール&ウルヴァリン』 マルチバース、ずるい

ディズニープラスの年末年始の大目玉作品といえば、『インサイド・

→もっと見る

PAGE TOP ↑