*

日本アニメを世界的評価に繋げた『AKIRA』

公開日: : 最終更新日:2015/11/08 アニメ, 映画:ア行

t02200123_0490027513068518871

日本のアニメが凄いと世界に知らしめた
エポックメーキング的作品『AKIRA』。

今更話題にするのも恥ずかしいくらい。
当時のアニメの概念を壊したと言っていい。
善くも悪くもこれ以降、アニメは子ども向けでは
なくなってしまった気がする。

とにかく過去SF作品からのモチーフの
パッチワークがうまかったと思える。

音楽に芸能山城組を起用して、
当時の日本映画は音楽に費用をかけるなんて
考えられなかった時代に、あえて音楽に力を入れた。
ねぶた祭と近未来都市という、
なんともカッコいいビジュアルを見せつけてくれた。

ものすごい情報量で、観客はただただ圧倒させられた。

自分が通っていた映画学校の先生がつぶやいた。
「あれは面白いのかも知れんが、わけがわからん」

当時10代だった自分は、トンガリ盛り。
「なぜ分からない! 先生感性が老いてるよ!!」
と思ったものだが、
今となってはその先生の発言の意味が理解できる。

本作は、カッコいいもののパッチワーク
情報の物量でごまかされたしまうのだが、
実はSFとしてのテーマ性が全くないのです。

本来SFは社会へ対しての警笛や、
社会風刺などがこもっていてシニカルなもの。
SF的なデザインは、そのままの言ってしまうと
生々しすぎる描写をオブラートに包ます役目を持っている。

そのオブラートのためのギミックを集めた『AKIRA』。
SF作品としてはハリボテのスカスカになってしまうのです。
センスの良さだけで突っ走ってしまった作品。

この映画の後からは、
スカスカでもSFが成立すると誤解され、
安直な作品が増えてしまったのも否めない。

本作の舞台は2019年の架空の都市ネオトーキョー。
2020年には東京オリンピックを迎えるという設定。

東京オリンピックなんてあり得ないだろうと
当時の自分は思っていたので、
本作の予言は当ってしまった。

この作品の日本は、軍隊が力を持ち、
テロや暴動、犯罪が乱立して治安が悪い。

この作品の予言が東京オリンピックだけで
それ以外の予言は、
はずれて欲しいと願うばかりです。

関連記事

アニメ『機動戦士ガンダムUC』が遂に完結!!

2010年スタートで完結まで4年かかった。 福井晴敏氏の原作小説は、遡る事2007年から。

記事を読む

『ルパン三世 カリオストロの城』これって番外編だよね?

『ルパン三世』が30年ぶりに テレビシリーズになるとのことで。 数年前からイタリアの

記事を読む

社会風刺が効いてる『グエムル ー漢江の怪物ー』

韓国でまたMERSが猛威を振るっていると日々の報道で伝わってきます。このMERSを含めて自国

記事を読む

戦争は嫌い。でも戦争ごっこは好き!! 『THE NEXT GENERATION パトレイバー』

1980年代にマンガを始めOVA、 テレビシリーズ、劇場版と メディアミックスで連続した

記事を読む

『スター・トレック BEYOND』すっかりポップになったリブートシリーズ

http://www.startrek-movie.jp/[/caption] オリジナルの

記事を読む

『エレファント・マン』と感動ポルノ、そして体調悪化

Paramount Pictures / Photofest / Zeta Image[/capt

記事を読む

自分の人生に責任をもつこと その2

昨日の続き。 よく作家(表現者)を神化することがあります。あまりに作品のファンになりす

記事を読む

『団地ともお』で戦争を考える

小さなウチの子ども達も大好きな『団地ともお』。夏休み真っ最中の8月14日にNHKで放送されて

記事を読む

日本映画の時代を先行し、追い抜かれた『踊る大走査線』

『踊る大走査線』はとても流行ったドラマ。 ドラマが映画化されて、国民的作品となった。 観

記事を読む

『あしたのジョー』は死んだのか?

先日『あしたのジョー』の主人公矢吹丈の ライバル・力石徹役の仲村秀生氏が亡くなりました。

記事を読む

『チャーリーとチョコレート工場』歪んだ愛情とその傷

映画が公開されてから時間が経って、その時の宣伝や熱狂が冷めたあ

『ドラゴンボール』元気玉の行方

http://www.maniado.jp/community/ne

『THIS IS US』人生の問題は万国共通

http://video.foxjapan.com/tv/this-

『生きる』立派な人は経済の場では探せない

黒澤明監督の代表作『生きる』。黒澤作品といえば、時代劇アクショ

『ヒミズ』闇のスパイラルは想像力で打開せよ!

園子温監督作品の評判は、どこへ行っても聞かされる。自分も園子温

→もっと見る

PAGE TOP ↑