*

『グランド・ブダペスト・ホテル』大人のためのオシャレ映画

公開日: : 最終更新日:2015/11/08 メディア, 映画:カ行

t02200308_0400056013218690785

ウェス・アンダーソン監督作といえば
オシャレな大人の映画を作る人というイメージ。

本作もまったくもってオシャレな
作品となっていました。

本当に演出や美術、音楽と
どこをとってもステキで、
映画を観ているだけで気分が良くなってくる。

物語自体は決してハッピーなものでは
ないのだけれど、どこかさばけていて、
悲劇もあっけらかんと笑い飛ばしている。

劇場には女性客が圧倒的に多い。
このオシャレ感覚を感じ取っているのでしょう。

本作もハイテク撮影技術を駆使して、
観客におもしろおかしい映像体験をさせようと、
演出の工夫が随所にみられます。

普通、こういった凝ったことをすると、
役者さんの演技がぎこちなくなり、
かえってつまらなくなってしまうのですが、
ウェス作品ではそんな破綻はなく
自然な流れで、オシャレ空間が流れていく。

ではオシャレとはなんぞや?

高価なものを身にまとい、
目立つことをさすのでは決してない。

オシャレな人は、
自分の身の丈に合うものを、
値段ではない観点で選び、
精神的にもっとも心地いいところを
常に選んでいます。

ウッディ・アレンの映画でさんざっぱら
成金が価値も分からないものに
大金をつぎ込んでいる姿を笑っています。

まさにこれは日本をはじめとする
アジアの富裕層のお金の使い方。

オシャレどころか、ダサい。

本当にオシャレというのは、
自分が他者からみられていることを
意識し、覚悟を決めること。

自分が磨けてこそのオシャレなのです。

だからオシャレな人は感じがいいのです。

そういったオシャレエッセンスのこもった
本作のような映画に触れて、
洗練された精神を学んでいくのも
とても大切なことですね。

関連記事

デジタルデトックスのススメ『めがね』

荻上直子監督の前作『かもめ食堂』のヒットを受け継いで、ほとんどキャストも同じのこの映画『めが

記事を読む

『バケモノの子』意味は自分でみつけろ!

細田守監督のアニメ映画『バケモノの子』。意外だったのは上映館と上映回数の多さ。スタジオジブリ

記事を読む

自分の人生に責任をもつこと その1

自分に言い聞かせるつもりで記します。 ネットに拡散された『宮崎駿に人生を壊された女』という

記事を読む

『クラフトワーク』テクノはドイツ発祥、日本が広めた?

ドイツのテクノグループ『クラフトワーク』が 先日幕張で行われた『ソニックマニア』に出演しま

記事を読む

少子化だっていいじゃない!?『40歳の童貞男』

2005年のこの映画『40歳の童貞男』。ふわーっと遠くを見つめるスティーヴ・カレルのポスター

記事を読む

『神風』ベッソン発SF映画は紛らわしいタイトル

フランスの俳優ミシェル・ガラブリュさんが1月4日に亡くなったそうです。フランスの役者さんとい

記事を読む

『トレインスポッティング』はミニシアターの立位置を変えた!!

スコットランドの独立の 是非を問う投票が終わり、 独立はなしということで決着がついた。

記事を読む

『きゃりーぱみゅぱみゅ』という国際現象

泣く子も黙るきゃりーぱみゅぱみゅさん。 ウチの子も大好き。 先日発売されたニューアル

記事を読む

『嫌われ松子の一生』道から逸れると人生終わり?

中島哲也監督の名作である。映画公開当時、とかく中島監督と主演の中谷美紀さんとが喧嘩しながら作

記事を読む

『バウンス ko GALS』JKビジネスの今昔

JKビジネスについて、最近多くテレビなどメディアで とりあつかわれているような気がする。

記事を読む

『バーフバリ』エンタメは国力の証

http://baahubali-movie.com/[/capti

『スイス・アーミー・マン』笑うに笑えぬトンデモ・コメディ

http://sam-movie.jp/[/caption]

『IT(2017年)』それが見えても終わらないために

http://wwws.warnerbros.co.jp/itthe

『ドリーム』あれもこれも反知性主義?

近年、洋画の日本公開での邦題の劣悪なセンスが話題になっている。

『赤毛のアン』アーティストの弊害

アニメ監督の高畑勲監督が先日亡くなられた。紹介されるフィルモグ

→もっと見る

PAGE TOP ↑