*

『千と千尋の神隠し』子どもが主役だけど、実は大人向け

公開日: : 最終更新日:2021/01/03 アニメ, 映画:サ行

言わずもがなスタジオジブリの代表作。
フランスのカンヌ映画祭や
アメリカのアカデミー賞も穫った名作。

ウチの子どもがアニメーションを観る
国内外比率は圧倒的に海外作品が多い。

本作は確かに名作なのですが、
子どもの目線から観ると怖すぎるらしい。

千尋の経験は戦時下の子どものそれに近い。

感情移入しやすい子ども達からすると、
こんな恐ろしい経験はないのだろう。

若いときの苦労は買ってでもしろというが、
あまりに限度を超えてしまうと、
その人の後の人生に逆効果を与える。

PTSDやトラウマになったりする。

子どもの感性はポジティブで、
どんな逆境も前向きにとらえる強さがある。

そんな明るい子ども達の性格とジブリ作品、
実はあまり相性が良くないように感じる。

ジブリ作品のほとんどが
暗く重いテーマを孕んでいるからだ。
あの『となりのトトロ』でさえ、
郷愁に満ちた大人目線のテーマ。

たまたま子どもも観れただけのことで、
子ども本来の感性とは温度差がありそう。

海外作品のまっこうから明るいスタイルの
アニメーション作品を知ってしまうと、
日本のアニメの暗いことといったらない。

ジブリ作品ですら、
子どもに向いていないとしたら、
日本のほとんどのアニメは、
実は子どもの趣味嗜好とは
かけはなれているのでは?
と疑い始めてしまう。

 

関連記事

no image

『坂の上の雲』呪われたドラマ化

  今なお根強い人気がある司馬遼太郎氏著の『坂の上の雲』。秋山好古と真之兄弟と正岡子

記事を読む

『レゴバットマン/ザ・ムービー』男のロマンという喜劇

映画『レゴバットマン』が面白いという噂はずっと聞いていた。でもやっぱり子ども向けなので後回し

記事を読む

no image

『茶の味』かつてオタクが優しかった頃

もうすぐ桜の季節。桜が出てくる作品で名作はたくさんある。でも桜ってどうしても死のメタファーとして使わ

記事を読む

no image

『ひつじのショーン』おっと、子供騙しじゃないゾ!!

  ひつじ年を迎え『ひつじのショーン』を 無視する訳にはいかない。 今年はも

記事を読む

『さよなら、人類』ショボくれたオジサンの試される映画

友人から勧められたスウェーデン映画『さよなら、人類』。そういえば以前、この映画のポスターを見

記事を読む

no image

『平成狸合戦ぽんぽこ』さよなら人類

  日テレ好例『金曜ロードSHOW』枠でのスタジオジブリ特集で『平成狸合戦ぽんぽこ』

記事を読む

no image

『シン・レッド・ライン』美しい場所ほど悲惨な戦場だったりする

    自然が美しい場所ほど、過去に激戦地だったりする。 とこく今

記事を読む

『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』これからのハリウッド映画は?

マーベル・ユニバース映画の現時点での最新作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』をやっと

記事を読む

no image

『Mr.インクレディブル』好きな仕事に就くこと

  今年続編が公開される予定のピクサー2004年の映画『Mr.インクレディブル』。も

記事を読む

no image

日本人が巨大ロボットや怪獣が好きなワケ

  友人から「日本のサブカルに巨大なものが 多く登場するのはなぜか考えて欲しい」と

記事を読む

『愛がなんだ』 さらば自己肯定感

2019年の日本映画『愛がなんだ』が、若い女性を中心にヒットし

『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』 特殊能力と脳障害

いま中年に差し掛かる年代の男性なら、小学生時代ほとんどが触れて

『タリーと私の秘密の時間』 幸福という名の地獄

ジェイソン・ライトマン監督の作品のテーマは、いつもグッとくる。

『パフューム ある人殺しの物語』 狂人の言い訳

パトリック・ジュースキントの小説『香水 ある人殺しの物語』の文

『SUNNY』 日韓サブカル今昔物語

日本映画『SUNNY 強い気持ち・強い愛』は、以前からよく人か

→もっと見る

PAGE TOP ↑