*

『千と千尋の神隠し』子どもが主役だけど、実は大人向け

公開日: : 最終更新日:2019/06/15 アニメ, 映画:サ行

 

言わずもがなスタジオジブリの代表作。
フランスのカンヌ映画祭や
アメリカのアカデミー賞も穫った名作。

ウチの子どもがアニメーションを観る
国内外比率は圧倒的に海外作品が多い。

本作は確かに名作なのですが、
子どもの目線から観ると怖すぎるらしい。

千尋の経験は戦時下の子どものそれに近い。

感情移入しやすい子ども達からすると、
こんな恐ろしい経験はないのだろう。

若いときの苦労は買ってでもしろというが、
あまりに限度を超えてしまうと、
その人の後の人生に逆効果を与える。

PTSDやトラウマになったりする。

子どもの感性はポジティブで、
どんな逆境も前向きにとらえる強さがある。

そんな明るい子ども達の性格とジブリ作品、
実はあまり相性が良くないように感じる。

ジブリ作品のほとんどが
暗く重いテーマを孕んでいるからだ。
あの『となりのトトロ』でさえ、
郷愁に満ちた大人目線のテーマ。

たまたま子どもも観れただけのことで、
子ども本来の感性とは温度差がありそう。

海外作品のまっこうから明るいスタイルの
アニメーション作品を知ってしまうと、
日本のアニメの暗いことといったらない。

ジブリ作品ですら、
子どもに向いていないとしたら、
日本のほとんどのアニメは、
実は子どもの趣味嗜好とは
かけはなれているのでは?
と疑い始めてしまう。

 

関連記事

no image

『レクイエム・フォー・ドリーム』めくるめく幻覚の世界

  「シェシェシェのシェー」と叫びながら隣人女性に危害を加えて捕まった男がいましたね

記事を読む

no image

うつ発生装置『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』

  90年代のテレビシリーズから 最近の『新劇場版』まで根強い人気が続く 『エヴ

記事を読む

no image

『キングコング 髑髏島の巨神』映画体験と実体験と

なんどもリブートされている『キングコング』。前回は『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソン

記事を読む

no image

『STAND BY ME ドラえもん』大人は感動。子どもには不要な哀しみ。

  映画『STAND BY ME ドラえもん』を 5歳になる娘と一緒に観に行きまし

記事を読む

no image

『「宇宙戦艦ヤマト」をつくった男 西崎義展の狂気』夢を現実にした最低で最高の男

芸能界は怖いところだよ。よく聞く言葉。 本書は『宇宙戦艦ヤマト』のプロデューサーで、実質的な生みの

記事を読む

no image

『コクリコ坂から』横浜はファンタジーの入口

  横浜、とても魅力的な場所。都心からも交通が便利で、横浜駅はともかく桜木町へでてし

記事を読む

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』子どもとオトナコドモ

小学二年生の息子が「キング・オブ・モンスターズが観たい」と、劇場公開時からずっと言っていた。

記事を読む

no image

核時代の予言だったのか?『ストーカー』

  この映画のタイトル『ストーカー』は いま世間的に流布している 特定の人につき

記事を読む

no image

『シンドラーのリスト』極端な選択の理由

テレビでナチスのホロコースト虐殺の特集を放送していた。なんでも相模原の養護施設で大量殺人をした容疑者

記事を読む

no image

原作への愛を感じる『ドラえもん のび太の恐竜2006』

  今年は『ドラえもん』映画化の 35周年だそうです。 3歳になる息子のお気

記事を読む

『ブラックパンサー』伝統文化とサブカルチャー、そしてハリウッドの限界?

♪ブラックパンサー、ブラックパンサー、ときどきピンクだよ〜♫

『ベニスに死す』美は身を滅ぼす?

今話題の映画『ミッドサマー』に、老人となったビョルン・アンドレ

『白洲次郎(テレビドラマ)』自分に正直になること、ズルイと妬まれること

白洲次郎・白洲正子夫妻ってどんな人? 東京郊外ではゆかりの人と

『サトラレ』現実と虚構が繋がるとき

昨年、俳優の八千草薫さんが亡くなられた。八千草さんの代表作には

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』考えずに依存ばかりしてると

クエンティン・タランティーノ監督の最新作『ワンス・アポン・ア・

→もっと見る

PAGE TOP ↑