*

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でリアル・タイムトラベル

公開日: : 最終更新日:2015/11/08 メディア, 映画:ハ行

back_to_the_future_part_2

なんだか今年は80年代〜90年代の人気映画のリブート作やリメイク作が目白押し。今が2015年だいうのを忘れて当時にタイムスリップしてしまったみたい。現在の技術でパワーアップした作品を観るのは楽しいのだが、これは映画離れしてしまった当時の映画ファンを呼び戻すためなのか、それとも単純に新しいネタがもう無いのか? 後者であってほしくないものだ。

タイムスリップといえば、今年2015年は『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』でマーティーが訪れる未来にあたる年。この映画の現在として基本となる年は1985年。まさに30年後の未来。映画を観てた当時、30年後なんて想像するのも難しい遠い未来でした。結構現実になったものもあるので面白い。自分が生きている間にやってくる未来だと思ってもみなかった。ちなみに『ドラえもん』で時々出てくる大人になったのび太くんの住む未来は2000年くらいだと思うから、これは今より過去。まさにレトロフューチャー!! 空飛ぶ車は実現しなかったけど3D映画は一般的になった。思えば21世紀を迎えた時点で、未来を描くSF作品が一気に減った。ひとつの未来のボーダーラインを越えてしまったのだろう。新世紀を迎えてからは、映画は過去を描くようになった気がする。

なんでも監督のロバート・ゼメキスは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』はリブート・リメイクは自身が生きているうちはさせないと宣言している。これはこれで大事なことだ。結局再スタート作品は新鮮味がなく、いまはブームかも知れないが、そろそろ観客も辟易しはじめている。このブーム期に再スタートできなかったのだから、早々に諦めたほうがいい。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でのマーティーの過去である1955年や西部開拓時代への旅のリアルタイムは知らないけれど、2015年の未来の旅は自分も知ってることになる。このリブートブームもあってか、最近自分自身がタイムトラベルしているような錯覚に陥る不思議な感覚。この映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を初めて観た時のこと、今でもよく覚えている。長い間何度も観返した映画だからこそ出来る体験だけど、これからはこんな不思議体験をする映画が増えるのだろう。自分も長く生きたものだとつくづく感じる。『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』を2015年の今あらためて観直して、ゼメキスの未来予想の答え合わせをしてみるのも楽しいかも知れない。

関連記事

『アントマン』ちっちゃくなってどう闘うの?

http://marvel.disney.co.jp/movie/antman.html[/cap

記事を読む

自分の人生に責任をもつこと その2

昨日の続き。 よく作家(表現者)を神化することがあります。あまりに作品のファンになりす

記事を読む

『GODZILLA』破壊神というより守護神だったハリウッドリブート版

早くも2018年にパート2をやると 発表されたハリウッド版『ゴジラ』。 近年、アメリ

記事を読む

映画化までの長い道のり『のぼうの城』

鳥取市のマスコットキャラクター 『かつ江(渇え)さん』が批判を受けて非公開になった。

記事を読む

『グランド・ブダペスト・ホテル』大人のためのオシャレ映画

ウェス・アンダーソン監督作といえば オシャレな大人の映画を作る人というイメージ。 本

記事を読む

『ファインディング・ドリー』マイノリティへの応援歌

映画はひととき、現実から逃避させてくれる夢みたいなもの。いつからか映画というエンターテイメン

記事を読む

『炎628』戦争映画に突き動かす動機

『炎628』は日本では珍しい旧ソビエト映画。かつて友人に勧められた作品。ヘビーな作品なので、

記事を読む

『FOOL COOL ROCK!』サムライ魂なんて吹っ飛ばせ!!

『FOOL COOL ROCK! ONE OK ROCK DOCUMENTARY FILM』

記事を読む

『母と暮せば』Requiem to NAGASAKI

残り少ない2015年は、戦後70年の節目の年。山田洋次監督はどうしても本年中にこの映画『母と

記事を読む

『日の名残り』自分で考えないことの悲しみとおかしみ

『日の名残り』の著者カズオ・イシグロがノーベル文学賞を受賞した。最近、この映画版の話をしてい

記事を読む

『Ryuichi Sakamoto : CODA』やるべきことは冷静さの向こう側にある

http://ryuichisakamoto-coda.com/[/

『マイティ・ソー バトルロイヤル』儲け主義時代を楽しむには?

http://marvel.disney.co.jp/movie/t

『わたしを離さないで』自分だけ良ければいいの犠牲

今年のノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロ原作の映画『わたしを

『ブレードランナー2049』映画への接し方の分岐点

http://www.bladerunner2049.jp/[/ca

『トロールズ』これって文化的鎖国の始まり?

配信チャンネルの目玉コーナーから、うちの子どもたちが『トロール

→もっと見る

PAGE TOP ↑