なんだか今年は80年代〜90年代の人気映画のリブート作やリメイク作が目白押し。今が2015年だいうのを忘れて当時にタイムスリップしてしまったみたい。現在の技術でパワーアップした作品を観るのは楽しいのだが、これは映画離れしてしまった当時の映画ファンを呼び戻すためなのか、それとも単純に新しいネタがもう無いのか? 後者であってほしくないものだ。

タイムスリップといえば、今年2015年は『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』でマーティーが訪れる未来にあたる年。この映画の現在として基本となる年は1985年。まさに30年後の未来。映画を観てた当時、30年後なんて想像するのも難しい遠い未来でした。結構現実になったものもあるので面白い。自分が生きている間にやってくる未来だと思ってもみなかった。ちなみに『ドラえもん』で時々出てくる大人になったのび太くんの住む未来は2000年くらいだと思うから、これは今より過去。まさにレトロフューチャー!! 空飛ぶ車は実現しなかったけど3D映画は一般的になった。思えば21世紀を迎えた時点で、未来を描くSF作品が一気に減った。ひとつの未来のボーダーラインを越えてしまったのだろう。新世紀を迎えてからは、映画は過去を描くようになった気がする。

なんでも監督のロバート・ゼメキスは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』はリブート・リメイクは自身が生きているうちはさせないと宣言している。これはこれで大事なことだ。結局再スタート作品は新鮮味がなく、いまはブームかも知れないが、そろそろ観客も辟易しはじめている。このブーム期に再スタートできなかったのだから、早々に諦めたほうがいい。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でのマーティーの過去である1955年や西部開拓時代への旅のリアルタイムは知らないけれど、2015年の未来の旅は自分も知ってることになる。このリブートブームもあってか、最近自分自身がタイムトラベルしているような錯覚に陥る不思議な感覚。この映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を初めて観た時のこと、今でもよく覚えている。長い間何度も観返した映画だからこそ出来る体験だけど、これからはこんな不思議体験をする映画が増えるのだろう。自分も長く生きたものだとつくづく感じる。『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』を2015年の今あらためて観直して、ゼメキスの未来予想の答え合わせをしてみるのも楽しいかも知れない。