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90年代サブカルのカタログ的存在『スワロウテイル』

公開日: : 最終更新日:2015/11/08 メディア, 映画:サ行, 音楽

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岩井俊二監督の『スワロウテイル』。この劇中の架空のバンド『YEN TOWN BAND』が再結成するとのことで。なんでも19年ぶりとか。もうそんなにたつのか……。

この『スワロウテイル』は今までの日本映画になかったクールな作品。とにかくここまでセンスが良くて日本映画にしてはそこそこ大作なのも今までなかった。当時20代だった自分は、この洗練された雰囲気に飛びついた。この作品は当時流行っていたサブカルの要素をふんだんに取り込んでいる。ウォン・カーワイ監督と撮影監督のクリストファー・ドイルの映像美の感覚。

種田陽平氏の美術は『ブレードランナー』のよう。後にタランティーノ監督が『キルビル』の美術監督に種田氏を起用している。ちなみに種田氏はタランティーノの次回作も担当しているらしい。

パッチワークで作られた作品をさらにパッチワークの素材として利用される。カッコいいものはカッコいい。それだけでいいんじゃないかと感じてしまう。セリフも日本語と英語、北京語がチャンポン。もう雑多でキッチュな日本のサブカルの象徴。

これもセンスが悪ければ、パクリと一蹴されるところだが、岩井俊二監督はセンスが良かった。中身はスカスカだけど面白い。眉間にしわをよせて作られた作品を隅に追いやってしまう勢いだった。もちろんたくさん批判もされた。

本作は音楽映画でもあるのだが、ライブシーンがとにかくカッコいい!! 日本映画でここまでクールなライブシーンは後にも先にもなかったと思う。

いまこの作品を観直すと、「当時こんなもの流行ったよね」のてんこ盛りで、遠くをみつめる目になってしまうのです。

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