*

90年代サブカルのカタログ的存在『スワロウテイル』

公開日: : 最終更新日:2015/11/08 メディア, 映画:サ行, 音楽

t02200309_0392055013164796286

岩井俊二監督の『スワロウテイル』。この劇中の架空のバンド『YEN TOWN BAND』が再結成するとのことで。なんでも19年ぶりとか。もうそんなにたつのか……。

この『スワロウテイル』は今までの日本映画になかったクールな作品。とにかくここまでセンスが良くて日本映画にしてはそこそこ大作なのも今までなかった。当時20代だった自分は、この洗練された雰囲気に飛びついた。この作品は当時流行っていたサブカルの要素をふんだんに取り込んでいる。ウォン・カーワイ監督と撮影監督のクリストファー・ドイルの映像美の感覚。

種田陽平氏の美術は『ブレードランナー』のよう。後にタランティーノ監督が『キルビル』の美術監督に種田氏を起用している。ちなみに種田氏はタランティーノの次回作も担当しているらしい。

パッチワークで作られた作品をさらにパッチワークの素材として利用される。カッコいいものはカッコいい。それだけでいいんじゃないかと感じてしまう。セリフも日本語と英語、北京語がチャンポン。もう雑多でキッチュな日本のサブカルの象徴。

これもセンスが悪ければ、パクリと一蹴されるところだが、岩井俊二監督はセンスが良かった。中身はスカスカだけど面白い。眉間にしわをよせて作られた作品を隅に追いやってしまう勢いだった。もちろんたくさん批判もされた。

本作は音楽映画でもあるのだが、ライブシーンがとにかくカッコいい!! 日本映画でここまでクールなライブシーンは後にも先にもなかったと思う。

いまこの作品を観直すと、「当時こんなもの流行ったよね」のてんこ盛りで、遠くをみつめる目になってしまうのです。

関連記事

メジャーだって悪くない!!『ターミネーター2』

今年の映画業界はビッグネームの続編やリメイク・リブート作で目白押し。離れてしまったかつての映

記事を読む

『FOOL COOL ROCK!』サムライ魂なんて吹っ飛ばせ!!

『FOOL COOL ROCK! ONE OK ROCK DOCUMENTARY FILM』

記事を読む

『シン・ゴジラ』まだ日本(映画)も捨てたもんじゃない!

from : www.oricon.co.jp/(C)2016 TOHO CO.,LTD.[/ca

記事を読む

『ハリー・ポッター』シングルマザーの邂逅

昨日USJの『ハリー・ポッター』のアトラクションが オープンしたと言う事で話題になってます

記事を読む

『ポンヌフの恋人』ボウイを愛した監督・カラックス

デヴィッド・ボウイの訃報はまったく信じられなかった。1月8日のボウイの誕生日に、新作『★(ブ

記事を読む

『間宮兄弟』とインテリア

江國香織さん原作の小説を、故・森田芳光監督で映画化された『間宮兄弟』。オタクの中年兄弟が、自

記事を読む

『ベイマックス』を起爆剤に日本も!! その2

日本人でエンタメ大国アメリカで、 日本のアニメスタジオ作って、 世界発信すればいいのに。

記事を読む

『グラディエーター』Are You Not Entertained?

https://www.youtube.com/watch?v=QPk1NdvplCI[/capt

記事を読む

『マイティ・ソー バトルロイヤル』儲け主義時代を楽しむには?

http://marvel.disney.co.jp/movie/thor-br.html[/ca

記事を読む

『幕が上がる』覚悟の先にある楽しさ

自分はアイドル文化や萌えとかよくわからない。だから『ももいろクローバーZ』の存在こそは知れど

記事を読む

『Ryuichi Sakamoto : CODA』やるべきことは冷静さの向こう側にある

http://ryuichisakamoto-coda.com/[/

『マイティ・ソー バトルロイヤル』儲け主義時代を楽しむには?

http://marvel.disney.co.jp/movie/t

『わたしを離さないで』自分だけ良ければいいの犠牲

今年のノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロ原作の映画『わたしを

『ブレードランナー2049』映画への接し方の分岐点

http://www.bladerunner2049.jp/[/ca

『トロールズ』これって文化的鎖国の始まり?

配信チャンネルの目玉コーナーから、うちの子どもたちが『トロール

→もっと見る

PAGE TOP ↑